皆さまお元気でお過ごしでしょうか?
SEIZE THE DAY「THE WORLD」Report-2のご報告が遅れてしまい申し訳ございません。毎月中旬くらいに「THE WORLD」がどの様な変化を遂げているのかをご報告させて頂きます!と張り切っていたのですが、5月、6月、は雨の日以外は毎日早朝4時起きで農作業、夜は事務作業に追われる日々でした。
クラウドファンディングで皆さまからお預かりした大切なお金で、農地の作業小屋のリノベーションが着々と進んでおります。今回は予算の都合上、倉庫の壁の塗り替えは断念することにしました。この間、東京から何組かのお客様もお見えになり、皆さま一様に衝撃を受けられたご様子。衝撃というのは、畑の広さに対して二人だけで管理を?しかも私、萩中は基本的には東京ベース。繁忙期のみのお手伝いとなり、これまで杉本一人で殆どの作業をこなしてきたという驚愕の事実を知り、皆さん、一様に驚きを隠せないと言った感じです。
そうこうするうちに、近隣の農家さんとも少しずつ交流が生まれ、早朝畑に出ていると、トラクターから「こっち側からやると楽だよ〜!頑張って〜!」なんてお声掛けを頂いたり、見るに見かねて知らないうちに草刈りをしてくれていたり、夏祭りに誘ってくれたり、人の優しさというものが身に染みて嬉し泣きが増えました。
去年の農地は怖くて不安で辛すぎて、ほぼ毎日泣いていました。それがたったの一年で、素手で害虫をつぶしたり、クモの巣なんてクルクル手で巻いてクモごとポイっ!女王蜂には強力スプレーで瞬殺。畑にも恐る恐る入っていたのに、気がついたらザックザックと雑草を踏み倒して歩いています。去年はニンニク、今年は大豆を植えたのですが、大豆の雑草取りが過酷過ぎ、発狂しそうになりながらも頑張っている自分は、見かけによらず相当な根性の持ち主だったことに驚きました。
土の上を歩くてんとう虫、ミクロ級に小さい毛虫の身体は美し過ぎる黄緑色、汗だくの頬を撫でていくそよ風とモンシロチョウに背中を押されながら、色んな鳥の歌声が響き渡る農場は、何だか別の星にいるようです。自宅から農地まで約20分の間に通り過ぎる畑には、既にいくつかのトラクターが出動していて、鹿やキタキツネを見る日もあります。
朝焼けに照らされながらそびえ立つ山々に、ちっぽけだけれど懸命に生きる私たち人間の姿はどんな風に映っているのだろう…山の神様に祈りながら、1日の活動が始まります。
もうすぐニンニクの収穫です。東京での展覧会があるために、収穫作業は委託しますが、ニンニクに、「よく頑張っているね。偉いよ。皆遠慮しないで大きくなるんだよ。ありがとう。」姉がニンニクたちに話しかけます。つられて私も「可愛いね。頑張って育つんだよ。」と言いながら芽を摘みます。
添付画像は農地の様子やリノベ中の作業小屋。当初真っ赤でリクエストしていた屋根ですが、下地のピンクがラブリー過ぎて、急遽ピンクに変更しました。絶望的に荒れていた築80年の家は、皆さまのおかげで再び息を吹き返しました。前オーナー親子が住んでいた思い出の場所。大切に使わせて頂きます。
D型倉庫は事故物件のような状態でしたが、髪も顔もジャリジャリになりながら綺麗にしました。入り口付近には砂利を敷き詰めました。棟梁をはじめ、ペンキ屋さんやクロス屋さん、電気工事屋さんに窓拭き屋さん。沢山の人たちが関わって出来ていく作業小屋。前オーナーさんの汗と涙と努力の場所を、大切に、私たちの手で、そして皆さまの手で、手渡されたバトンを持って、これから未来へ向かいます。
そして東京は夏本番!7月15日〜8月27日迄の展覧会会場(GYRE GALLERY)で、皆さまにお目にかかれますことを楽しみに!May you have a lot of summer memories.
ではまた次回のレポートまで、皆さまお元気で!
一般社団法人Arts and Creative Mind 代表理事 杉本志乃
理事 萩中華世