クマに怯える日常
皆さまお元気でお過ごしでしょうか?大都会に住む人たちにとっては遠い遠い別世界の話しですが、北海道の山にはヒグマという熊が生息しています。本州に住むのはツキノワグマですが、ヒグマに比べ、大きさ、行動、性格にも違いがあります。
ヒグマは体長が最大で2.5メートル以上、体重が700キロ近くにもなることがありますが、ツキノワグマは体長が1.2メートルから1.8メートルくらいで、体重も150キロから250キロ程度です。また、ヒグマは非常に攻撃的で、特に餌を見つけた時や自分のテリトリーに近づかれた時に暴れ出します。一方、ツキノワグマは一般的にヒグマよりもおっとりしていて、人間を避ける傾向があります。
すぐそばにヒグマがいることを想定しながらの農作業は、常に緊張の連続。ぶどう畑と大豆畑は道路を挟んで上と下に分かれているのですが、下の畑(大豆畑)に入る時は、万全の態勢で挑みます。助手席からはメガフォンについたサイレンを鳴らし、軽トラの向きは逃げられる向きにして、作業着のポケットには熊スプレーと小型ラジオを大音量に。急ブレーキ、急発進、坂道発進でのバウンドと、マニュアル運転が酷すぎる姉の隣でアザだらけになりながらの行き帰り。
共通言語がない者同士、決して出会ってはいけない相手。人間と野生動物の境界とは、引くための線ではなく、超えてはならない尊厳のことで、野生に一歩近づくとき、私たち人間は、その沈黙に敬意を払いながら、そこに住まう者の「ルール」に従い、その世界の「時間」に合わせる。それが、境界の向こう側に立たせてもらう為の条件なのです。
とかなんとか偉そうに言っておりますが、怯えているのは最初の1時間だけ。全身から汗が噴き出し始める頃、今目の前にクマが現れたとしても、助かろうという意欲は削がれ、驚く気力もない状態に。
額から顔にかけて流れていく汗を感じながら、日焼け止めクリームはただの気休め。きっとそのうち顔面がストライプ模様になっていく気がする。それすらも笑いに変えるには無理がありすぎる。汗汗汗
ではまた次回のレポートまで、皆さまお元気で!
一般社団法人Arts and Creative Mind 代表理事 杉本志乃
理事 萩中華世
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