今年の作業終了まで3ヶ月
「がんばれ自分!」と言い聞かせ
9月に入りました。皆さま、お元気でお過ごしでしょうか。
ついこの間お正月を迎えたと思っていたのに、今年も残りわずかとなりました。こうしてあっという間にお婆さんになっていく自分が怖いっ!すでに冬の到来を願っている私ですが、4月の農地開きから怪我も事故もなく過ごせたことには感謝しかありません。残り3か月、何とか乗り切ります!
今期、圃場全体に熊よけのための電気柵を張り巡らせる予定です。人間が来る遥か昔から近隣に生息する熊たち。この地域で、これまで同様上手く共存するため、人間側ができる精一杯の工夫です。これで少しは安心して農作業に励めますが、いずれにせよ油断は禁物です。熊に出会わないよう、引き続き警戒しながら作業を続けていきます。
なぜ急に熊が出没するようになったのか。過疎化による里山の変化や気候変動、そして人里に豊富な食べ物があることを熊が学習したことなど、さまざまな要因が重なった結果と考えられています。熊が増えたというより、人と熊の距離が以前より近くなってしまった。そんな時代の変化を感じます。
この活動を通して私が感じるのは、人間は身体と心が離れ過ぎてしまったのではないか、ということです。健康であれば、身体を使って汗を流し食べ物を作ることは、人が生きる上で、本来とても基本的な営みです。そこから離れ、頭で考えてばかりいると、身体と心は少しずつ離れていきます。そして、自分が本当に何を感じ、何を望んでいるのかさえ分からなくなってしまうのかもしれません。
畑に立つと、そのことをよく考えます。暑ければ暑い。風が吹けば気持ちがいい。お腹が空けばご飯が美味しい。ただそれだけのことなのに、不思議と心が整っていきます。自然の中にいると、人間もまた自然の一部であることを思い出させてくれます。
熊の話も、実は同じなのかもしれません。私たちは便利さを追い求める一方で、自然との距離を広げてきました。熊の出没は困った問題ではありますが、それは自然からの警告というより、「人と自然の関係をもう一度見つめ直してみませんか」という問いかけのようにも感じます。とは言いつつ、ドローンが欲しい!ロボットに圃場の雑草管理をして欲しい!ついでに倉庫のお掃除もして貰い、その間ぶどうのお世話だけに専念したい!これが私たちの本音です。
収穫の秋はもうすぐそこです。春に土を耕し、夏の暑さに耐え、ようやく実りの季節を迎えます。畑はいつも、結果を急がず、まずは根を張ることの大切さを教えてくれます。便利で忙しい時代だからこそ、ときには身体を動かし、風を感じ、足元にある小さな豊かさに目を向けたいものです。
皆さまにとっても、この秋が「実りの季節」となりますように。
それでは今月も、
“SEIZE THE DAY – 今を生きろ”
一般社団法人Arts and Creative Mind 代表理事 杉本志乃
理事 萩中華世
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